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秋から冬にかけての心と体
東洋医学では、秋は縮んでいく季節と言われています。
秋は収斂(しゅうれん)の季節とあります。 収斂というと聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば縮んでいくということ。
東洋医学において秋は誰しも、もの寂しくなってしまう季節でもあり誰でも多少は感傷的になる季節なのですが、その理由は伝統医学では、人間には喜、怒、憂、思、悲、恐、驚という七つの自然な感情があるとされます。
人間の生活は七情を適度におりまぜて営まれていますが、その感情が強すぎたり長期にわたったりして生理的な調節範囲を超えてしまうと、体内の陰陽、気血、臓腑機能などが失調し、疾病が発生します。これを内傷七情とよびます。
これらの感情も五行説に当てはめられ、対応する五臓の機能に影響を与えます。
怒りすぎると肝を損傷し、胸脇部が張り、頭痛、イライラ、めまい、目の充血などを引き起こし、ひどいときは吐血などの症状が現れます。
喜びすぎると心を損傷し、動悸、息切れ、不眠、不安感などの症状を引き起こし、さらに増長すると精神異常を来します。
過度の思い(考え過ぎ)は脾を損傷し、脾の運化作用の失調を起こし、腹部膨満感、食欲不振、喉がつかえる、軟便などの症状が現れます。
憂い悲しみがすぎると肺を損傷し、息切れ、声枯れ、しゃべりたくない、疲労感などの症状が現れます。 恐れすぎると腎を損傷し、腰痛、尿失禁、物忘れ、思考力の低下などの症状が現れます。
五行説 – 相生と相剋より引用
乾燥に弱い肺と大腸は、この時期弱りやすいのでいたわってあげましょう。
秋や春は空気が乾燥するため、「燥邪」に侵されやすく、燥邪が鼻や口から入り込んで肺が弱ると、新しい気のエネルギーができないため、呼吸器症状だけでなく、抵抗力(免疫力)も低下します。
乾燥により肺が縮み猫背になります、背中が丸くなれば肺はさらに押しつぶされ、呼吸が浅くなります。
そこで縮んだ胸周りを伸ばすポーズ(背中をそらせるポーズではありません)を最近のクラスでは多く取り入れています。
セルフで行うのであれば、ブージャンがーサナやスフィンクスなどがお勧めです♬
秋に現れる肺や呼吸器や肌へのダメージの源となる乾燥を防ぐために水分の多い食事やマスクや加湿、水分補給を普段の生活でも気を付けてみてください。
焼き菓子やパン、スナック菓子、揚げ物、粉物を控えめにしてご飯や、みそ汁、煮物、おひたしといった水分をたくさん含んだ食事に切り替えるだけでも肺や腸をいたわることに繋がります。
悲しみが強くなると、「肺」に負担がかかり、乾燥しやすくなり、咳が出たり、便秘になりやすかったりしますが、涙を流すことで、悲しみを和らげることができると言われています。思いっきり泣ける映画や本を見るのもいいかもしれないですね~
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