ヨガ哲学
足るを知る
情報が交錯
Photo by CDC on Unsplash
新型コロナウイルスの流行で、色んな情報が複雑に入り混じり「何が本当で何が嘘なのか」わかりにくい状況になっていますね。
私の住んでいる地域ではマスク、除菌関連の物、トイレットペーパー、ティッシュやオムツなどが店頭から消え、オイルショックでも来たのかというような状況です。
もともと私は体質的な事情でマスクやアルコール除菌が手放せなく必需品なのですが(いつも手がカサカサなんですが)今回売り切れているものを騒動中に1度も購入していません。見つけた事もありましたが、まだストックがあるので「足るを知る」というヨガの八支則の中の勧戒の一つ知足「サントーシャ」の教えに従っています。
知足とは足りないものを追い求めるのではなく、今あるものに満足する事と言う意味なので、
色んな捉え方がありますがここではまだ起きていない未来に対して思い悩んだり、不安にかられパニックにならず、今健康な自分は何が出来るのかを考えましょう。という意味で捉えています。
起きた事に対して後悔や不満をぶつけるのではなく今出来る事、あるがままを受け入れ感謝し協力しあう人や社会でありたいです。足りているものを更に欲するのは禁戒の中のアスティヤ(不盗)や非所有(アパリグラハ)にも反する事になります。
買い占める人がいればなくなることを予想しやはり買い足すという連鎖反応が起きます。
未知のウイルスを前に不安になるのはわかりますが、どうか冷静になってください…
花粉症なのにマスクやティッシュが無くて困ってるという人も周りにいます。我先に、私だけが困りたくない、という考え方ではなく家族を守りたいという気持ちの方が多いかとは思いますが、その優しさを家族から少し輪を広げてみてください。
ヨガの八支則
初めて聞く言葉かもしれませんので簡単に記します。
ヨガの八支則(八階梯)は、
- 「ヤマ」日常生活の中で、他人や物に対して慎むべき5つの心得。環境や人間が良い関係を保つために自制すべきことが記されています。
- 「ニヤマ」日常生活の中で、自分に対して守るべき5つの心得。自分自身と良い関係を保つために進んですべき自己鍛錬が記されています。
- 「アーサナ」ヨガのポーズやその練習。瞑想に適した姿勢を習得すること。
- 「プラーナヤーマ」呼吸。身体と心の繋がりに意識を向けること。
- 「プラティヤハーラ」感覚への意識。意識のコントロール。
- 「ダーラナ」集中
- 「ディアーナ」瞑想
- 「サマーディ」ヨガの最終目標。解脱や悟りの状態。
と8段階に分けられていますが、それぞれが8本の枝のように支え合って成り立っているといわれています。
そして先程の3つの例に出した教えはその中のヤマとニヤマに含まれます。
◆第1段階 「禁戒(きんかい)」=ヤマ を構成する5つの要素
アヒンサー(非暴力)肉体、言葉、想念での暴力をふるわない。
サティヤ(正直)嘘をつかない、偽らない。
アスティヤ(不盗)盗まない、必要以上に取らない。
ブラフマチャリヤ(禁欲)欲望や快楽に溺れない。
アパリグラハ(不貧)欲に囚われない、執着しない。
◆第2段階「勧戒(かんかい)」=ニヤマ を構成する5つの要素。
シャウチャ(清浄)体と心を清潔に保つ。
サントーシャ(知足)いまあるものに満足する。
タパス(苦行)鍛錬、精神修行。
スワディヤーヤ(経典の学習)経典や自分自身に対する学びを深る。
イーシュヴァラ・プラニダーナ(神への祈念)感謝の念、献身的な気持ちをもつ。
キャンセルが相次いだ週末クラス
Photo by Annie Spratt
もともとキャンセル待ちだったクラスがキャンセルで半分になりました。その理由の中に「朝から少し鼻水が出ていて~元気なんで参加したいんですが皆さんに万が一ご迷惑かけるといけないので」という方がいらっしゃいました。
普通の事なんですが、買い占めや咳で電車が止まったりするようなご時世に自分優先ではなく、周りの人の事を考えて行動できるひとは素敵な人だなとと思いました。
自分だけ良ければいいという考え方では結果自分を苦しめます。
美しい人ほど内面が美しい法則
Photo by Jared Rice
内面というものは意外と隠そうと思っても隠しきれません。内面が所作や言動ににじみ出てしまうものです。
男女問わずです。いい人そうに見える人=いい人そうに見える人です。
それ以上でもなくそれ以下でもなく。
ヨガを実践していて、身体だけではなく気持ちもスッキリといった感覚を感じる方も多いかと思います。
ストレッチや運動のひとつとしてとらえても十分に効果は実感できます。
しかしどうせヨガをするなら、更なるヨガの良さや効果を感じてみたいと思いませんか?古来から愛されてきたヨガは身体だけではなく心の浄化も目的としています。
ヨガの本質である哲学も実践すれば、ただ身体の凝りや歪みがスッキリ、と言うだけではなく、深い精神の安定も手に入れることが可能です。
八支則は自分自身の心の修行で誰かによく思われるために行う事ではありません。そしてすべて実践できなくてもいいのです。
心穏やかで日々幸せを感じる為に少しだけ意識してみてください。全く意識をしなかった時より少しずつ必ず変化していきます。
नमस्ते, namaste
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